「すごいな!毛利家」毛利の至宝を大公開中!

Posted on November 13, 2020

10月31日(土)~11月20日(金)は、国宝のひとつ、伝雲谷等顔筆「四季山水図(副本)」を展示しています!

今年は、水墨画の「画聖」と呼ばれている雪舟が生誕してから600年にあたります。

毛利博物館では、毛利家伝来のお宝約2万点の中から、選りすぐりの「至宝」を大公開中!じっくりと楽しんできましたよ(^O^)/

あなたはふんわり派?個性豊かな「四季山水図(副本)」

今回の目玉は、江戸時代に雲谷等顔(うんこく とうがん)が描いたとされている「四季山水図(副本)」です。

雪舟の描いた「四季山水図」は絵のお手本とされ、後年の絵師たちは模写をしながら絵の技術や技量を学び、絵のレベルアップをはかっていたそうですよ。

写真・毛利博物館企画「国宝」

写真・毛利博物館企画「国宝」


この長~~~いガラスケースは、「四季山水図」を展示するための特注品。まさに、「すごいな!毛利家」

写真・伝雲谷等顔筆「四季山水図(副本)」一部

写真・伝雲谷等顔筆「四季山水図(副本)」一部


雪舟と比べて、この「四季山水図(副本)」は、全体的に絵のタッチが柔らかく、ふんわりした感じ。

岩の面も、雪舟筆はまるで刃物でスパッと切ったかのような断面ですが、こちらはボコボコと凹凸(おうとつ)がある感じです。

雪舟が生きていたのは、動乱が続く戦国時代。

雲谷等顔が「四季山水図」を描いたとされるのは江戸時代前期なので、当時生きていた人たちに受け入れられるように、絵のタッチや色合いを変えているのが分かります。

これは「柿」?

賑わっている「秋」のエリアに描かれている、オレンジ色の謎の実。

写真・伝雲谷等顔筆「四季山水図(副本)」一部

写真・伝雲谷等顔筆「四季山水図(副本)」一部


専門家の間でもこれが何か分かっていませんが、「これは柿では?」という説もあるとか無いとか…。ただ、中国に柿があったのかもまた謎…。

雪舟筆「四季山水図」も、実際に見た中国の風景をそのまま描いたのではなく、 日本人が抱く「中国っぽい」イメージや想像を織り交ぜながら描いているので、 そこに「日本の秋」のイメージ「柿」を追加で描き加えて、より日本人好みにしたのかも知れません。ちょっと遊び心がありますね(^^)

写真・防府市内の柿写真・防府市内の柿

確かに、柿……ぽい??

女子力高い、オシャレな甲冑も!

私が今回気に入った「至宝」は、この甲冑です!

写真・錦包二枚胴具足(にしきづつみにまいどうぐそく)

写真・錦包二枚胴具足(にしきづつみにまいどうぐそく)

萩藩の13代藩主毛利敬親(もうり たかちか)の奥さんが所有していた甲冑です。

そうなんです、これはとても珍しい、女性の甲冑!

ピンクのグラデーションの紐や、花模様の甲冑、ところどころ黒い熊毛でキュッ!とコントラストを引き締めています。

写真・錦包二枚胴具足

写真・錦包二枚胴具足

ファーみたいにフワフワしているのかなと思ったら、熊毛は水牛の毛で、見た目よりごわごわしてとても堅いです。さらに、腕から手にかけて装着する防具・籠手(こて)には、金の装飾を。

写真・錦包二枚胴具足

写真・錦包二枚胴具足


とっても可愛らしくないですか?(^^)

実際に身に着けたことは無いそうですが、「家に何かあった時は、自分も戦う」という強い気持ちが伝わってきます。

他の婚礼道具も、梅の花と毛利家の家紋「おもだか」の花が描かれていて、デザイン性がとっても高いですね(キラキラ眩しい…!)

写真・婚礼道具

写真・婚礼道具

「海外の有名ブランドの柄が、日本の家紋をモチーフにしているかも?」という説もあるのも分かる気がします。

100年先の未来に想いを託して…

大規模な保存修理工事を終えた画像堂が、11月7日(土)にお披露目されました。

画像堂は大正7年に建設され、中には歴代毛利家当主の画像(肖像画)が配されており、毛利元就(もうり もとなり)の木像を安置しています。

修理中の様子はこちらのブログをチェック!( ..)φ「突撃!旧毛利家本邸画像堂の保存修理現場!」

写真・画像堂全景写真・画像堂全景

内部の撮影は禁止ですが、今回は取材という事で、特別に撮影許可をいただきました!(ありがとうございます)

写真・画像堂内部写真・画像堂内部

「画像堂は文化財なので、ただ修理するのではなく、できるだけ元の形を残しつつどのように補強するのかを考えるのが大切です。決められた予算や期間の中でそれを考えないといけないので、難しいですね」と、今回の工事を担当された協和建設工業の藤山さんがお話してくれました。

「今回の保存修理の結果が出て、評価をしてくれるのは、100年先の人たちなので(笑)」

雪舟や雲谷等顔が描いたとされている「四季山水図」を、何百年先の未来に生きている私たちが見て楽しんでいるように、この画像堂も同じように未来に生きる人たちが楽しんでくれると思うと、何だかワクワクしますね(*´ω`*)

「すごいぞ!毛利家」そして、保存に携わる人たち!

最後に…「暖かくしてお越しください」(by柴原館長)

11月21日(土)からは雪舟筆「四季山水図(山水長巻)」を展示!ぜひ、両方見比べて違いを楽しんでください。

なお…「新型コロナウイルス感染防止のため、お屋敷内を開放しているので、とても寒いです。特に靴を脱いで館内にあがるので、足もとを暖かくしてお越しくださいね」とのこと。(柴原館長より)

防府も秋が深まってきました。防寒対策(特に足もと注意!)をバッチリして、毛利博物館特別展「国宝」をお楽しみください!(^^)/