~藩主は辛いよ~戦国時代の手紙、苦悩、葛藤…!

Posted on October 08, 2020

職場の個性豊かな人をまとめあげるのに苦労したり、上司と部下に挟まれて悩んだり、必死に仕事をしても、なかなかうまくいかなかったり…。

そんな時、愚痴のひとつやふたつ言いたくなっちゃう…そんな経験、ありますよね? (;´∀`)

戦国時代も今と変わらないようで、毛利博物館企画展「戦国武将の手紙-家を保ち分国をおさめ―」では、毛利元就・隆元・輝元の、苦労や葛藤が見え隠れる手紙を大公開中!

写真・毛利博物館企画展「戦国武将の手紙-家を保ち分国をおさめ―」写真・毛利博物館企画展「戦国武将の手紙-家を保ち分国をおさめ―」


「あれはイヤ、これはイヤ!」と言い、会議もすっぽかす!?

写真・志道広良言上状写真・志道広良言上状


毛利家当主の毛利隆元(もうり たかもと)に、50年以上毛利家に仕えているベテラン家臣の志道広良(しじ ひろよし)が提出した意見書です。

これは、隆元のお父さんである毛利元就(もうり もとなり)の意見を伝えています。

実力はあるものの、個性の強い家臣たちが、他の国からきた使者の接待に気乗りしなかったり、戦でも自分の望みを強く主張したり……。

若い当主の隆元に、お父さんの意見を交えながら志道がどうしたら良いかをアドバイス。

いったい誰が「あれはイヤ、これはイヤ」と言っているのか、どうしたら上手に人を扱えるのか……志道がどんなことを書いているかは、ぜひ博物館でご確認ください!

頑張っても愚痴は言いたい、人間だもの。

写真・毛利隆元自筆書状写真・毛利隆元自筆書状


強大なお父さんからの意見、働いてほしいのにうまく動いてくれない家臣、歳も立場も違う弟たちとのやり取り…。当主の隆元は、信頼しているお坊さんにこっそりと愚痴の手紙を書きます。

しかし、最後は「やるべきことはやる」という覚悟で締めていて、強い気持ちがあるからこそ、周り人との付き合いで悩んでいるのだなぁと言うのが読み取れます。

ちゃんと読んだの?三子教訓状(さんしきょうくんじょう)

毛利と言えば有名なのが、「三本の矢」の逸話かと思います。

写真・三子教訓に対する返事の書状写真・三子教訓に対する返事の書状


その逸話の元になったのが、毛利元就が、隆元・吉川元春(きっかわもとはる)・小早川 隆景(こばやかわ たかかげ)に書いた文書「三子教訓状(さんしきょうくんじょう)」。

しかし、この文章は渡しただけで終わりませんでした!

隆元が「三子教訓状」を読んだことを伝える手紙を書いたのですが、その内容があまりにオウム返しだったため、「3人ともちゃんと読んで、自分なりの考えを返事しなさい」と、元就から言われてしまっています……(-_-)

さすが、中国地方を治めた毛利元就。なぁなぁな返信は見逃しませんでした…。

「展示していて楽しくて、あれこれ出しているうちに数が予定の2倍に増えちゃいました(笑)」と言う、柴原館長。

空いていれば解説もしていただけるので、ぜひ館長の面白い解説を聞きながら、戦国時代のヒューマンドラマをお楽しみください!(^^)/