毛利博物館 企画展『正月飾り』~お正月に願いを~

Posted on January 15, 2021

1月24日(日)まで開催している毛利博物館企画展『正月飾り』を見学して来ました!

皆さん、今年のお正月はどんなお正月でしたか?

新型コロナウイルスの影響で、家族に会えなかった方や分散参拝で三が日以外に初詣をした方も多かったのではないでしょうか。

私はこの際年越し一人すき焼きで、楽しく年を越しました(^O^)(余談です)

大名・毛利家のお正月は、今の私たちのお正月と違うのでしょうか?

写真・柴原館長写真・柴原館長

展示を解説してくれるのは、毛利博物館・柴原館長です。いつもありがとうございます!

今も昔も『お正月』は一大行事

毛利家では代々お正月に「正月飾り」として甲冑・太刀・拵(こしらえ)・軍扇をワンセットとして飾っていたそうです。

写真・『御佳例吉甲冑』(ごかれいきちかっちゅう)

写真・『御佳例吉甲冑』(ごかれいきちかっちゅう)

毛利元就(もうり もとなり)が所用していたとされる甲冑、戦場で使っていたという扇、朝廷から与えられた太刀と拵(こしらえ)…どれも価値の高そうなものばかりですが…。

「甲冑とかは毛利元就の物と伝えられていますが、たぶん違うと思いますね(^^)」(by柴原館長)

???👀どういう意味でしょうか??

写真・輝きが美しい『御重代太刀』(ごじゅうだいたち)の刃写真・輝きが美しい『御重代太刀』(ごじゅうだいたち)の刃

「江戸時代は、『お正月』が一番大事な行事でした。「自分たちが今こうしてここにいるのは、ご先祖様のおかげ」という考えが強かったので、長州毛利家の実質的初代藩主の元就や、その他の藩も初代の藩主を讃えて、節目を祝っていたんです。」

なるほど。

「なので、これらの甲冑も、必ずしも『本物』である必要がありません。江戸時代の人たちが、「これは毛利元就の甲冑だ」と思って、『正月飾り』として飾っていた、という部分が大事なんですね。」

良い一年になりますように…

写真・三番叟(さんばそう)・松竹・正月飾図写真・三番叟(さんばそう)・松竹・正月飾図

新型コロナウイルスが流行り始めてから、『アマビエ』のグッズがたくさん出てきましたね。(・ Θ・)

今の時代にこれだけグッズが出たり流行っているのは、それだけ人々の「祈り」が強いからだと思います。それと同じで、「毛利元就伝」も嘘ではなく、「良い一年にしたい」と思う人々の「想い」なんでしょう。

華やかな毛利家伝来「祝いの美」

写真・百人一首かるた写真・百人一首かるた

1枚1枚人物が違って、眺めているだけで楽しい百人一首かるた。

なお、達筆すぎてすべての内容は読めません…とほほ…。

昔の人は教養の一種として和歌を嗜んでいたので、百人一首は「楽しむゲーム」というより「楽しく学ぶ教材」だったそうです。

写真・描き間違えた?百人一首かるた写真・描き間違えた?百人一首かるた

これはひとつだけ、まったく別の人物の上から、正しい人物を描いて貼ってあります。

この絶妙な表情…(笑)

他は色がついているのにこれだけ白黒なのは、慌てて修正したんでしょうか?

写真・鶴亀松竹牡丹紋沢瀉紋入銚子(つるかめまつたけぼたんもんおもだかもんいりちょうし)写真・鶴亀松竹牡丹紋沢瀉紋入銚子(つるかめまつたけぼたんもんおもだかもんいりちょうし)

名前におめでたさが凝縮している感が凄いお銚子。

お正月の時はもちろん、おめでたい行事で使われていました。

写真・装飾の一部写真・装飾の一部

セットになっていて、それぞれに毛利家の家紋があしらわれています。

この細かさ・豪華さ、さすがは大名毛利家所有の工芸品✨

今年の企画展もお楽しみに!

大名家のお正月は、もっと特別なことをしていたのかなと思っていたのですが、「良い一年を過ごしたい」という気持ちは、今の私たちと変わらなくて、なんだかとても親近感がわきました。

今年は毛利元就公没後450年、毛利敬親公没後150年で、毛利家にとってまさに『節目』の年。

柴原館長が今年も気合を入れて企画展を考案されているので、ぜひ「いろいろな時代の毛利家」を楽しんでくださいね(^O^)/