


月の桂の庭と言われている桂家の庭は、右田毛利家の家老で桂家4代目桂運平忠晴(西暦1664年~1747年)が西暦1712年(正徳2年)に造ったものと伝えられています。
南の石州道に面し、右田ヶ岳の麓に位置する武家屋敷です。前面に開けた防府平野と南流する佐波川、左の天神山、中央の桑山を借景にしているとされています。
庭は白砂に石を組み合わせただけのいわゆる石庭で、独特な石組など異様さの中に品格があります。その簡素さと借景の美しさと環境の静けさが一体となって風流な味わいとなっています。
忠晴は当時佐波川河口で干拓の大事業をすすめていましたが、その事業の成就のため兎肉をたち、書院の縁先、あるいは庭の石により月に祈願したといわれています。
月の桂の庭の名は、その月待(つきまち)の行事に由来しています。(月待行事旧暦11月23日) 月の桂の庭 特別公開は決まり次第、更新します。