見どころ
大観楼棟
英雲荘の主体となる建物で、二階建て檜皮葺屋根の外観に数寄屋風書院を設え、藩主が佇むにふさわしい風雅な趣きを伝えています。天明年間(1781~1788年)に建築され、現況は嘉永年間(1848~1853年)の改修当時に合わせて復元整備されています。




花月楼
川上不白(江戸表千家の祖)に師事し、茶道に造詣が深かった重就が設けた茶室です。
現在、英雲荘にある花月楼は、1786年(天明6年)、周防国分寺の境内に建てられた花月楼を、1888年(明治21年)に移築されたもので、当初の建物は松陰神社(萩市)に移築されています。


縁先手水鉢
大観楼の西方隅にある縁先手水鉢に水琴窟が設置されています。
水琴窟は、底に穴を開けた甕(かめ)を土中に伏せた状態で埋め、天井に導いた水滴が底にたまった水面に落下する音を甕内で反響させる仕組みです。滴水音を楽しむ風流な仕掛けになっています。



庭園
現在の庭園の原形は、天明年間(1781~1788年)の作庭とみられています。大正時代に改変されましたが、2011年(平成23年)から2021年(令和3年)に復元整備が行われました。現在は、江戸時代の建物と庭が一体となった「庭屋一如」の空間によみがえり、後年の要素も加わり「うつろい」を感じる歴史的な庭園となっています。


詳細情報
入館料 | 高校生以上310円、小中学生150円 団体(20名以上)高校生以上250円、小中学生 120円 ・障害者手帳または療育手帳をお持ちの方と介助の方おひとりは無料 |
アクセス | ・JR防府駅からバス(協和前経由中浦行きまたは小田港行き)で約4分「三田尻病院前」下車、徒歩約2分 ・山陽自動車道防府東IC・西ICから車で約15分 |