日本で最初に創建された天神さま(天満宮)
防府天満宮の創建には道真公との深い関わりがあります。
菅原道真公は学者の家に生まれ学識を高めていかれました。
その誠実な政治感覚は宇多天皇からの信任も厚く、右大臣に任じられましたが、時の権力者である左大臣藤原時平の陰謀(昌泰の変)により大宰府(福岡県太宰府市)に左遷され、その地で薨去されました。
大宰府へ向かう途中、周防国(すおうのくに)の国府の置かれた現在の防府市の勝間浦(かつまのうら)に寄港し、しばしの休息を取られた道真公は「この地は都から離れていない、できればここに居を置きたい」と願いましたが、その願いは叶わず大宰府の地にて無念の思いのまま薨去されました。
薨去されたその日、勝間浦の港に遥か西の空から五色の光が射し、酒垂山(さかたりやま)(天神山)の空には瑞雲(紫色の雲)が棚引き人々を驚かせる不思議な現象が起きました。
国司をはじめ里人たちはこれを道真公の魂が光となり、瑞雲となってこの地に帰ってこられたと悟り、酒垂山に祠を建立して松崎の社と号し、これが防府天満宮の創建とされています。
これをもって防府天満宮は日本で最初に創建された天神さま(天満宮)と称しています。
※天神さまとは
天神とは本来、天の神のことを意味しますが、菅原道真公の御霊信仰が始まった後は道真公を天神(天満大自在天神)として信仰するようになりました。
以来、道真公を祀る神社は天神さまとされ、人々より崇敬を集めています。
また道真公は学者だったことから、学問の神様として崇められています。
見どころ
- 境内には国の登録有形文化財、県の史跡などがあるほか、「松崎天神縁起」「金銅宝塔」「紫韋威鎧」など古くからの天神信仰を示す文化財が数多く所蔵されています。
建造物
お祭り
- 西日本屈指の荒祭 御神幸祭 裸坊祭(ごじんこうさい はだかぼうまつり)をはじめ、年間を通し多くの祭事・行事が行われます。
景色
- 境内では四季折々の景色を楽しむことができます。
- 2月中旬には約1100本の梅が花開き、境内は梅の香りに包まれます。
- 3月下旬から4月上旬には天神山公園を中心に桜が見頃を迎えます。
- 春風楼からは防府市の町並みを一望できます。
◆歴史館
開館時間 9:00~16:30
拝観料 大人500円、高校生以下無料
※2024年12月25日から、拝観料が800円になります。
歴史館についてはこちら(外部リンク:防府天満宮ホームページ)
◆茶室 芳松庵
(ほうしょうあん)
開館時間 9:30~16:00
休館日 無休
拝観料 500円(お抹茶・お菓子付)
※2024年12月25日から、拝観料が800円になります。
※庭園見学は無料 ※5名様以上の場合は事前に要連絡