玉祖神社
『周防国一宮』(すおうのくにいちのみや)として崇敬されている神社
はっきりとした創建年は不明ですが、西暦720年(養老4年)に完成した『日本書紀』に、景光天皇が熊襲(くまそ)征伐の折りに祈願したとして、既にその名が記載されている、大変古い由緒を持つ神社です。
西暦1195年(建久6年)には俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)上人が東大寺再建完成を感謝し、社殿を造営し、同時に10町の免田を寄進しています。
祭神は、延喜式神名帳には、『玉祖神社二座』とありますが、玉祖命のほかは不詳です。玉祖命は、勾玉や管玉をつくる人々の祖先神で、三種の神器の一つ、八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)をつくった神様と言われています。
ほかに数社ある同名の神社は、この周防国一宮である玉祖神社から勧請を受けたもので、たとえば大阪府八尾市の玉祖神社は西暦710年(和同3年)に勧請されたものです。
また、境内では国指定天然記念物・黒柏鶏(くろかしわけい)が発祥の地として神社境内で飼育されています。
見どころ
玉祖神社所蔵
周防国一宮造替神殿宝物等目録 国指定重要文化財
お祭り
- 玉の祭
- 占手神事(うらてしんじ) 県指定無形民俗文化財
景色
玉祖神社の社叢4,333㎡はキシュウナキリスゲなどの希少な植物が見られるなど、植物生態学上重要な森林です。
基本情報
- 名称
玉祖神社(たまのおやじんじゃ)
- 住所
山口県防府市大字大崎1690【地図はこちら】
- 電話番号
0835-21-3915
- アクセス
- 山陽自動車道防府東I.C.から車で10分
- 山陽自動車道防府西I.Cから車で5分
- 駐車場
あり
- 主な年間行事
4月第2日曜日
- 玉の祭
9月
- 例大祭